2017 / 04
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元上司が亡くなった。

酒と煙草とゴルフ、
そして、藤原伊織と樋口有介の小説が好きな人だった。

その元上司、K課長とは、仕事帰りに書店で度々お会いしていたので、
オススメの小説は何かということを、良く話していた。
K課長の気さくな人柄もあって、私はいつしか、K課長のことを、
同じ文学を愛する『同志』のように思っていた。

K課長に一番最初に勧められたのが、樋口有介の「柚木草平シリーズ」

彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)
(2006/07/22)
樋口 有介

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とにかく、小説の中の会話がかっこよくて、全シリーズを一気に読破した。
そしていつしか、小説の主人公「柚木草平」の言動が、K課長に似ていることに気がついた。

次に勧められたのが、藤原伊織の小説。

シリウスの道〈上〉 (文春文庫)シリウスの道〈上〉 (文春文庫)
(2006/12)
藤原 伊織

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テロリストのパラソル (講談社文庫)テロリストのパラソル (講談社文庫)
(1998/07/15)
藤原 伊織

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藤原伊織の小説の話をしている時のK課長は、本当に楽しそうだった。
職場でのクールな印象からは、想像できないほど熱っぽく語るあなたを見て、

「柚木草平」や、「シリウスの道」の辰村祐介、
「テロリストのパラソル」の島村は、あなたの『理想』なのだと、解った。

あなたの行動基準は、常に「カッコいいか、カッコ悪いか」ということだった。

いつも「カッコよさ」を追い求めていたあなたですが、
仕事上では、無様な役回りもしなければいけなくて、
よく、お酒の席で嘆いていましたね。

でも、どんなに無様でかっこ悪くても、自らに課せられた仕事は、
最後までやりとおす『熱さ』も持ち合わせた人だった。

ときには、あなた自身のかっこよさを守るために、
ちょっと大人げない態度をとるときもあったけど、
私は、そんなところが可愛いとさえ思えた。

「あなた自身のかっこよさ」は、他人から見たら十分カッコいいんだけど、
他人がどう見るかよりも、自分自身がカッコいいと思えることが
一番重要だと考えるあなたでした。

そんな、愛すべき上司であり、私にとっては同志でもあったあなたは、
誰にも別れを告げずに、突然いなくなってしまった。

「あなたらしい」とも思うけど、納得は、できない。

もっと、もっと、話がしたかった。

去年、あなたから頂いた文庫本は、まだ、1冊も読めずにいる。
「あなたにピッタリだから」と言って手渡してくれたのに、
読んだ感想を語り合う機会を、私は永遠に失ってしまった。

これらの文庫本が、あなたの形見になろうとは・・・

形見3

あなたが亡くなったのは、
奇しくも、あなたが敬愛する作家藤原伊織の没年齢と同年代だった。

ほんと、あなたらしい「退き際」
今夜は、酒と煙草で献杯するとしよう。
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